終焉 2

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 三車火宅(2)

 妙法蓮華経譬喩品第三

父先所許。玩好之具。羊車。鹿車。牛車。願時賜与。・・爾時長者。各賜諸子。
等一大車。・・今此幼童。皆是吾子。愛無偏党。我有如是。七宝大車。其数無量。・・
各各与之。・・欲僥益諸子。投与大車。・・而生三界。朽故火宅。為度衆生。憂悲苦悩。
愚痴暗蔽。三毒之火。教化令得。阿耨多羅三藐三菩提。



父、先に許す所の玩好の具の、羊車、鹿車、牛車、願わくば時に賜与したまえ。・・
 爾の時に長者、各 諸子に等一の大車を賜う。・・今この幼童は、皆是れ吾が子なり。
愛するに偏党無し。我、かくの如き七宝の大車有り。その数無量なり。・・各各に之を
与うべし。・・諸子を(経験実行で内情をより)豊かにしようと思って大車を与えた、
しかも三界の朽ち故りたる火宅に生ずること、衆生生老病死、憂悲苦悩、愚癡暗蔽、
三毒の火を度して、阿耨多羅三藐三菩提(これ以上のものがない)を得せしめんが為なり。


 火宅から三種の車がほしい衝動に突き動かされまして飛び出してきました子供たちに
望む車を与えます長者の思惑通り今までにない感覚に夢中になりますの 自分の体を
動かし頭を使い大地をひた走りの駆け回りますの この大長者は
何処までも何処までもこ財力を使いまして
子供たちの申しますとおりに感覚を感性をただ豊かにいたしますの「これ以上のものが
ない」それを目指します

 釈迦は皆様を欺いてまでなぜ皆様を助けたのでしょうか。なぜ火が迫りくる火宅より皆様
を救い出したのでしょう、このままでは皆焼死ぬのです、子供たちはそれさえ理解してい
ません、子供達には焼け落ちた火宅などどうでもいいのです。それよりもこの車に自分の
好奇心のすべてを向けるのです。その欲望を精一杯引き出してこの車に集中させる努力を
いたします。その時が今来たのです。お解りですか。子供たちの身の上に。己の生死をと
ことん見極めるその時が来たのです。釈迦の問題です子供達には関係のないことです。こ
の時を、彼は知り見極めていたのです、過去はすべてこの時の準備の長い黙想の時間でし
た。すべて整いました車も三台用意してあります、子供の境涯に合わせて、三乗・二乗・
は爾前経(その前)そして一乗(法華経)この三台の車を用意しておいたのです。目的は
一乗・法華経です。自分の時代ではない末法法華経を広めるための筋書きが完成いたし
ます。お解りですかこの時代三千年を懸けた日本人(大和人)の覚醒戦略を行使する時に
今いたりしです。その第一歩が「三車火宅」の比喩の意味です。


 車には何が一番必要でしょうか。そう道路です、皆様に「道」が必要ですの。この
車がゆうゆうと走る道路です。そして「車」と申します車体に乗った皆様・運転手が
必要です。この運転手は、悪路を見抜き自らを新しい世界へと誘います。ここで皆様
は何をこの車から獲得するでしょうか。「虚偽や詐称や悪辣」でしょうか、判断です
「道理・真理・真実・信実」。なぜなら道理からなる真理から真実がありその行使が
信実です。虚偽や悪辣など全く入る余地がありません。それは貴方の意思の中に取っ
ておけばいいのです。

法華経の本願は人を貴ぶことです、釈迦の願いです。


この増上慢の思い(虚偽)では貴方のこの願いはかなえられません。

彼らには次の時代は有りません。