お釈迦様は王子様でしたの お城には四箇所の門がありまして同じ境遇の人々が
住んでおりました
生の門、老の門、病の門、死の門
生きる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ 死ぬ苦しみ、「四苦」と申します。
お釈迦様は
毎日この人々をご覧になりまして「彼等だけではない人間とは誰もが苦しんでいる」
このことに初めて気づきますの、人々を救う方法を見つける成道のこの旅
皆様もご存知のとうり自分自身との戦い死闘でした 十九年間、三十歳の時に悟りを
得ます
ここからのお話をいたします奇跡の旅にはいります
「釈迦は、30歳に仏身を得て50年間、80歳まで旅を続けます」
それは菩提樹の下に悟りました、「法」の世界を、人々につたえる、
そのためにですの、
しかし、それは実は大変なことですの、覚醒いたしました事実を、どう教えま
したらいいのでしょうか、
「やめよう」・「いや助けよう」。 毎日毎日悩み続けますの、とにもかくにも
まず始めようと、
釈迦は意を決しますの、
1 「為治狂子故」
狂子を治せんが為の故に(気が違ってしまった子を治すために)
2 「我亦為世父」「救諸苦患者」
我もまたこれ世の父 諸の苦患を救う者なり(私はこの世の父それぞれの
苦しみを取り除くもの)
3 「随応所可度」「為説種種法」
まさに度すべき所に随って 為に種種の法を説く(それぞれの苦しみに合わせ
彼らのためにそれぞれのほうを教えよう)
私たち全員が一人残らず苦患だそうです信じられますでしょうか
「狂った子を治す その場所に随ってそれぞれの教え(法)を説く
苦しい患者を救ってゆく奇跡の旅を釈迦は50年間続けます」
4 「毎自作是念」「以何令衆生」「得入無上道」
つねに自ら是の念を作さく 何を以ってか衆生をして この上のない
最高の道に入り
(いつもこの願いがあります、どういうようこの人々を、それも何によって
この上のないほどの最高の道を得させるのか)
5 「速成就仏身」
速やかに仏身を成就することを得せしめんと
(ただ早く、そして確実に、私と同じ仏心を、持たせてあげられるか、それを私は望んでいる)
釈迦が申しますの
一刻も速く仏身(森羅万象を知り最善の実践をする全ての智慧を得た身)
を成就させることが私の願いですよ
1~5 までが釈迦の説きました「法華経」の「妙法蓮華経如来寿量品第十六」ですの
仏教は全て釈迦が説きましたの 悟りを得ましてその真実を人々に伝えるために
旅を続けます
人々の素養を見極め、その人に沿った教え(経)を四十余年間、説きつづけます。
ここに書きました経は「法華経」と申しまして四十余年間、弟子達の境涯、
理解力の度合が頂点に向上いたしました時に、
初めて解き始めました八年間。八巻、二十八品に及ぶ大ロマン
釈迦がこの世に出現した本意ですのよ
最高峰である「法華経」そのなかの本門 妙法蓮華経如来寿量品第十六の
経文を上記いたしましたの
釈迦の言葉です 「何を以ってか衆生をして・・最高の道に入り」
私たち一人一人が賢い自由人になるために お読みください
( 妙法蓮華経 如来寿量品 )